午後から半日休暇が取れた、そんなある日のことです。
折角の平日休みでスポーツセンターも混まないし、仕事が終わったらガッツリ筋トレをしよう。そんな風に考えながら午前中の仕事を終えました。
残業もほとんど必要なく12時過ぎに仕事が終わりましたので、まだまだ時間がたっぷりあります。それならトレーニング前に、しっかり野菜とたんぱく質を食べよう。そんなことを考えながら、以前に一度だけ行ったお店のことを思い出しました。
それは、東海苑という焼肉屋さんです。昼から焼肉という、暴挙。普段、仕事の時は服に臭いが付いてしまいかねないので、行くことができません。だからこそ、午後が休みの今日、行くしかないと思い立ったのです。
後ほど詳しく説明しますが、この店の特徴はランチから食べ放題をやっていることもありますが、通常のランチでも千円前後の値段でご飯やサラダや惣菜が食べ放題になることです。
目次
コスパが良く、立地も良いのに穴場である理由
お店は、歌舞伎町や新宿区役所の近く、靖国通り沿いにあります。繁華街の近くで、とても混みそうな立地にありますが、実は隠れた穴場スポットです。
なぜなら、思わず営業しているか疑ってしまうような外観と、ランチの惣菜食べ放題のことがあまり大々的に宣伝されていないからです。
私も、半年程前に一度行ったきり、ほとんど来店できていませんでしたので最初はお店の場所を通り過ぎてしまっていました。お店はこちらのビルの8階、薬局のダイコクが目印です。
ダイコクの入り口手前を右に入ると、エレベーターがあるのですが昼でも真っ暗で、上の階に上がれるか思わず不安になってしまいます。上がれても営業していなかったらどうしよう?
新宿はほかにも飲食店がたくさんありますから、そんな不安があるだけでもこの店を避けてしまう人も少なくないような気がします。それが、コスパも場所も良いのに、この店が穴場になっている理由と思われます。
きれいになった店内
半年振りで本当に営業しているか不安になりながら8Fにあがると、前に来たときと印象が変わっていました。以前、来店した際よりもお店がきれいになっているのです。
正直なところ、店名がうろ覚えでしたので、お店が変わってしまったかと思いました。そんな、お店の内観がこちらです。
ちょっとお値段が張る焼肉屋のような、高級感のある内装に変わっていて本当に千円前後で食べれるか少し不安になってしまいます。話を聞くと、2018年11月にリニューアルされたようです。以前に来店した際には、もう少し年季の入った内装でした。しかし、この雰囲気でしたら人を選ばす連れて行きやすくなったと思います。
ちなみに店内は、結構な席数がありますので満席で入れないという心配もほとんどありません。それに、先にもお伝えしたとおりの外観ですので、初見でふらっと入る人は少なく、リピーターのお客さんがほとんどと思われます。
実際にこの日は、私が来店した12時過ぎで先客が2名。いずれも近くで勤めていると思われるサラリーマンの男性が、単身の来店で2組のみでした。なかなか一人で焼肉屋に入るのはハードルが高いと感じる方が多いと思います。このお店はお一人での来店が多いため、一人焼肉デビューにもオススメです。
食べ放題コースよりコスパ重視なら、これ
外の看板も前回の来店時とは変わっていたため、席に通されてメニューを渡されるまで本音を言うと惣菜ビュッフェがなくなってしまっていないか不安でした。しかし、渡されたメニューを見て安心。以前と、ほとんど変わらない様子でした。メニューは注文後にすぐ下げられてしまいましたので、代わりに表の看板の画像をお見せします。
1,980円からお肉も食べ放題になるメニューもあります。しかし、コスパ重視なら私は断然、ランチセットメニューをオススメします。
ランチセットメニューは、お肉の種類によって種類がたくさんありますが、値段は900~1,500円です。私は、様々なお肉を食べたかったのでバラエティ焼肉セット(900円)を注文しました。
900円で、色々なお肉が食べられて、サラダやご飯やスープや惣菜も食べ放題ならコスパはすごく高いと思いませんか?
種類は少なくても、かなりおいしいビュッフェエリア
注文を済ませると、お肉が運ばれてくるまで何を食べようかとビュッフェエリアを物色しに行きます。ビュッフェエリアの画像がこちらです。
正直な感想として、少し種類が少ないように感じるかもしれません。お値段を考えると、種類が少なくても文句は言えないなと思います。しかし、安心してください。クオリティーの高い料理が含まれていて、それだけでもこの店の魅力はあります。
サラダと野菜
サラダは、マカロニサラダとサニーレタスメインのサラダの2品。ドレッシングは、中華ドレッシング1択です。恐らく、色々なランチビュッフェに行き慣れている方は物足りなく感じるでしょう。それは私も否定はしません。そこはお肉メインのランチだからと、割り切っていただければと思います。
そして、そのほかの野菜はというと、もやしのナムルとキムチが2種類です。キムチは、白菜とカクテキがそれぞれ分かれて大皿で設置されています。ちなみにキムチの味は、甘さや辛さよりも酸味が強めで日本のお漬物に近い感覚といえるかも知れません。
また、お皿が小さい為に一度に少ししか盛れず、たくさん食べる人からしたら、何度も取りに来るのが面倒に感じることかと思います。しかし、その場合は私のように茶碗にもってしまえば、見栄えはさて置き一度にたくさん盛ることができるのでオススメです。
2種類の惣菜
野菜の横に、暖かい惣菜が2品です。
写真では違いが伝わりにくいかと思いますが、この日は鶏肉とたまごを甘辛く煮たものと、豚キムチの2品でした。お皿に盛って、見やすいように真ん中にマカロニを置いて区切りましたが、それでもやはりビジュアルはそっくりでした。
たった2品だけですが、食べてみると2品とも定食のメインを張れるようなクオリティーで味は文句なしです。
豚キムチは辛さは控えめで、ばら肉と、タマネギの甘味を強く感じます。これさえあれば、ご飯を何杯でも食べられるでしょう。おかずとしては理想的な味付けでした。
次に、鶏肉とたまごの料理です。鶏肉は、時間をかけてじっくり煮込まれている様子で実が柔らかく中まで味が良く染みています。そして、たまごは逆に火を入れすぎて硬くなるようなことはなく、ふわふわとした食感。鶏肉とたまごとご飯を一緒に口に運ぶと、韓国風の親子丼を食べているようで、これもおかずとしてはとてもおいしく頂くことができました。
この店の個人的なオススメ第一位
そして、サラダや総菜の奥に、私のオススメ第一位の品があります。奥には、おかまと大きな鍋。一つは焼き肉に欠かせないご飯。そして、もう一つがカルビスープです。
半年前に行った1度行ったきりでも、このお店のことを覚えていたのはコスパ良さもありますが、カルビースープのおかげでした。最大の特徴は、とろとろに煮込まれたお肉と、ゴロゴロ大きなかたまりで入っている大根やニンジンなどの野菜です。
大きな野菜は、しっかり食感も残っていて食べ応えがあります。更に、味もしっかり染みていて、これだけでもエンドレスに食べてれしまいそうな美味しさです。沢山の具材を一緒に煮込むからこそ美味しくなるような大鍋の料理は、お家では簡単にマネすることができません。ですから、このスープだけでも、お店の価値をとても高めていると私は思います。
バラエティ焼き肉セットの中身は
茶碗に野菜をもって、総菜二品とカルビスープを取って席に戻るとちょうどお肉が運ばれてきます。
お肉の種類は、奥からハラミ、鶏、豚、タン、カルビの5種類です。タレが予めついているカルビは網が焦げ付く原因となってしまいそうですので後回しにして、他の4種類を先に焼いていきます。
そうすると最初に焼きあがるのは、細かくスライスされたタンです。サイズは小ぶりですが、しっかりタンの旨みを感じることができました。ちなみにテーブルには、甘口と辛口の2種類のタレのみが置いてありましたが、ビュッフェコーナーにレモン汁も用意されています。
そして、次にハラミが焼きあがります。個人的には、この5種類の中で、一番おいしいと感じました。噛めば噛むほどに、肉の旨みと脂が染み出てきます。このハラミがこの値段のセットに含まれているのは、大変お得ではないでしょうか?
ハラミを食べ終わる頃と順番に、豚、鶏と焼きあがっていきました。率直にこの2種類は、可もなく不可もなくといった印象。特別美味しいわけでも、質が低いわけでもなく、まぁ普通にこんなものだよなという予想の範囲内の味といった印象です。
途中でスープ、惣菜、野菜を何度かお替りしながら、お肉が半分以上食べ終わったところからカルビも焼き始めていきます。薄切りされていてすぐに焼きあがりますので、カルビを焼きだしてからお肉を焼くトングと箸を持ち帰る動作がとても忙しく感じました。肝心な味はというと、タレが甘めな味付けで単体で食べると少し重たく感じます。しかし、ご飯や野菜と一緒に食べる分には、とても相性が良いです。ダイエット中の人は、ご飯を食べすぎてしまわぬよう、カルビを食べるときには野菜をたくさん持ってきておいた方が良いかもしれません。
杏仁豆腐
お肉も野菜もしっかり食べて、お腹が満たされてきたので最後に杏仁豆腐を取に行きます。見た目はこのような感じです。
食べてみると、プリンのような滑らかタイプではなく寒天のようなプルプルした食感です。味は甘すぎない、さっぱりした味でした。お肉で脂っぽくなった口の中を、リセットしてくれるような味付けに感じました。
しかし、杏仁豆腐はやはり糖質が気になりますので、ダイエットのためにはお替りはせずに少量で抑えておくべきかと思います。
やっぱりコスパが良い
杏仁豆腐で口の中もさっぱりとリセットして、大満足でお会計に行きます。
伝票を見ると、これだけ食べても1,000円を超えず抜群のコスパです。都内ではビュッフェがあるお店は基本1,000円以上があたりまえですし、更には焼肉がこの値段というのは、なかなか無いのではないでしょうか?
少しカロリーが多めにはなってしまいますが、筋トレをする日の食事であればしっかりたんぱく質も取れますし悪くない選択肢かと私は思います。
この日の私も、これからガッツリ鍛えるぞと気合を入れてお店を出ていきました。
皆さんも、午後お休みが取れた日には、筋トレと東海苑をセットで是非楽しんでみてください。