自身やお子さんが吃音に悩む皆さん、吃音には大きく分けて2つの原因があることをご存知でしょうか?
この記事では、吃音の2つの原因から克服方法について考察します。
目次
吃音の2つの原因
吃音には、大きく分けて2つの原因があります。
それは、発達性吃音と獲得性吃音です。
獲得性吃音
獲得性吃音とは、疾患や心的ストレスにより発症する吃音のことです。
一つ例を挙げると、事故で脳に損傷を負ったことをきっかけに吃音の症状がでることがあります。
この獲得性吃音の場合には、引き金となった疾患や心的ストレスの原因を取り除くことで回復に向かうことが多いそうです。
発達性吃音
より克服方法が複雑なのは、発達性吃音です。
発達性吃音とは、2~4歳くらいの発達段階の幼少期に発症する症状のことで、僕も物心ついたころには吃音の症状がありましたので発達性吃音だと言えるでしょう。
吃音に悩み多くの人が、このパターンだと言われています。
成長につれて解消されることが多いとされていますが、解消されずに大人になっても吃音が残る例もあるのも事実です。
発達性吃音になる3大要素
そして、発達性吃音になる3大要素は次のとおりです。
体質的要因
体質的要因とは、個人の身体的特徴等も含みますが親や親族からの遺伝も体質的要因と考えます。
環境的要因
環境的要因は、そのままではありますが生活環境や周囲の影響から発症してしまうケースです。
例えば家族に吃音の人がいたら、無意識に子供も似たような喋り方となり吃音の症状が出てくることがあります。
しかし、このようなケースでは遺伝などの体質的要因も関連している可能性がありますので、それぞれの要因が複雑に絡み合っていることも考えられるのです。
発達的要因
発達的要因とは、言葉などを一気に覚える時期に起こる吃音のことです。
吃音の原因は、これまで挙げたもののどれか一つとは限らずいくつかの要因が重なっているケースもありますので、これをやれば全員が治るという万能な改善方法がないのが、吃音で僕たちが悩む要素の一つと言えるかもしれません。
年齢ごとの吃音の克服方法
万能な改善方法はないと言いましたが、それぞれの年齢ごとの吃音の克服方法があるようですので、ご紹介させて頂きます。
幼児
なるべく、スムーズに話せるイメージを多く持たせることを重用視した克服方法を取るようです。
例えば、親が絵本を読み聞かせてスムーズな話し方の手本を見せる。日常会話でも、子供が話している時はゆっくり耳を傾けて話しやすい状況を作りスムーズに話せていた時には、上手にできていたことを伝えて成功体験を心に残す。
そのようなアプローチで自分は、上手に話せると思わせて吃音症状が出にくいようにしていくそうです。
児童
この時期は、できるだけコミュニケーションに消極的にならないように配慮することが必要なようです。
吃音を恐れてコミュニケーションの機会が少なくなってしまえば、余計にコミュニケーションへの苦手意識が増大してしまいます。
しかし、小学生や中学生などは何かと、多感な時期です。
周りの心無い言葉に傷つくこともあるでしょう。
だからこそ、吃音が出てしまってもコミュニケーションを自ら避けるようにならないように周囲の大人が気を配ることが望ましいようです。
成人
年齢を重ねるにつれて、感情面のコントロールがとても重要になります。
ある程度の年齢になれば、吃音との長い付き合いの中で自分なりの工夫で吃音が出にくくする小手先のテクニックを習得していることも少なくありません。
しかし、一方で過去の失敗から吃音症状がでることへの不安や恐怖の感情が大きくなっていることも多くあります。
だからこそ、その不安などの負の感情と上手に向き合えるようにスキルを体得していく必要が重要です。
まとめ
吃音には、発達性吃音と獲得性吃音の2種類があります。
多くの人は、幼少期に発症する発達性吃音です。
中には、成長とともに症状が解消される人もいますが、吃音と長い付き合いになる人もいます。
吃音の克服方法は、それぞれの年齢に合わせて重用視するポイントがことなり、特に大人は感情面のコントロールが重要です。
吃音と上手に付き合う感情のコントロール方法については、また別の記事でご紹介させて頂きます。
ビジネススキルや吃音に関する情報は、最低1回朝8時には更新していますので今回の記事が参考になったという方はまた、是非ご覧になってください。