就活に100回敗れた吃音の男子学生が、101回目で内定を取れた訳

今回は、以前私がTwitterで相談を受けた就活に100回敗れた吃音の男子学生のお話をします。

本人も1回内定を取れて以来、たくさんの内定を取ることができ、大喜びでした。

1人でも多くの吃音に悩む学生にしってほしいと語っていましたので、101回目で内定を取れた訳をご紹介します。

 

面接で断られ続けた過酷な就活

面接や面談

まず、彼がどれほどつらい就活をしてきたのか私が聞いた内容をまとめます。

 

書類選考までは順調

就活を本格的に始めたのは、2018年の3月。

2019年に卒業予定の彼は、インターンこそは行っていなかったものの冬休みから企業研究や自己分析を徐々にはじめ、採用活動が始まる3月には会社説明会や選考に参加するなど就職活動を本格化させました。

この時点では、周囲と大きな差はありません

説明会に参加した企業には、何社か気になる会社がありエントリーシートを送ってみます。

そうすると勝率はほぼ100%で、面接にこぎつけることができました

しかし、彼の苦難が始まるのはこれからです。

 

面接で吃音に悩まされる

いざ、面接の場となると彼も懸念はしていたのですが、吃音あらゆる場面ででてしまいます

それでも何とか面接を最後まで乗り切り自分の伝えたいことは全部ではないまでも面接官に伝えることができました。

しかし、結果は惨敗

ほとんどの会社は、1次面接で見送り。

時々、1次面接に通過する会社があっても2次面接以降に進むことができません。

 

応募する企業を変えてみる

そこで、彼は自分なりに考えて面接回数が少ない会社に絞って選考を受けるようになります。

しかし、結果は変わらず全戦全敗

倍率の高い大企業ばかりを狙ってしまっていたのかと、考え直して少し規模の小さい会社も受けるようにしてみました

それでも、結果は変わりません

そして、ついに応募した企業から受け取った見送りメールが100通を超えたとき、私のTwitterに相談が来ました

 

スペックが低くない彼が面接で落ち続けた訳

理由を考える

相談を受けてから私は、SNSでのやり取りだけでは全てはわからないと考え幸い彼も東京の学生でしたので仕事の昼休みの時間にあってみることにしました。

会って履歴書を見たり話を聞いて、驚いたのが彼は決してスペックの低い学生ではありませんでした

 

学歴や書面上では好印象な人物像

会う際になるべく多くの情報から判断できるよう事前に、彼に企業に提出している履歴書の写しを持ってきてもらいました。

学歴は偏差値50後半くらいの私立大学を卒業予定

自己PRには学生時代に部活動やアルバイトを頑張ってきたことが書かれていて、まぁまぁ悪くない内容でした。

書面上は何ら問題がないどころか、平均的な学生よりはよくできている印象です。

 

模擬面接で分かった弱点

もう少し問題点を探るために、その場で彼と模擬面接をしてみることにしました。

そうすると彼の弱点が浮き彫りになってきました。

それは、バレバレなのに吃音を隠そうとするあまり違和感だらけの受け応えになっていたのです。

別の記事でも吃音の就活生に伝えたいポイントを紹介していますが、面接は自分が優秀がどうかを背伸びして話す場ではありません。

相手に一緒に働きたいと思わせたら勝ちです。

ですから、吃音なら吃音なりの戦い方があります。

相手にどのように自分が吃音というマイナス要素をカバーして働こうとしているのかを伝えることが重要です。

そのことを彼にアドバイスをして、その日は彼と別れました。

吃音の就活生に伝えたいポイントをより詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください

 

2週間後に内定の連絡

電話で連絡を取り合う

 

それから2週間後、その後どうなったかと気にしていたら彼から再び連絡が入りました

「大企業ではありませんが、自分が志望していた業界で内定が取れました。これで自信がつきましたので、もっともっと色々な企業にアプローチしてみたいと思います」

彼からのメッセージにはそのように書かれていました。

見事にあってから2週間後に内定が採れたようです。

後々、彼から聞いて分かったことなのですが、僕と会った後に最初に受けた会社で早速内定を取っていました。

 

就活は考え方一つで変わる

変化や進化

実は、この記事を書いたきっかけは営業で外出している時にバッタリ彼と会って思い出したからでした。

今、彼は業界は異なりますが僕と同じ営業職をやっています。

僕と同様に吃音を抱えて営業をすることで、大変に感じている部分もあるようですが、割と楽しみながら仕事をしているようでした。

当時の就活や僕との出会いを思い返して、就活は考え方一つで変わるということを何度も口にしていたのが今でも印象的です。

そして、もう一つ印象的だったのが就活は相談する相手を間違えてはいけないということでした。

この話は、また別の記事にまとめて紹介をさせて頂きます。

 

まとめ

まとめ

就活に100回敗れた吃音の男子学生が、101回目で内定を取れた訳は、吃音を治療することでも、応募先のハードルを下げるでもなく、考え方を少し変えることでした。

就活は考え方一つで変わります

もし、これから就活を控えている学生や、すでに就活中で悩んでいる学生は是非、選考に挑む際の考え方から見直してみてください。

正しい考え方で就活に挑めば、きっとあなたには楽しい社会人生活が待っています。

ビジネススキルや吃音に関する情報は、最低1回朝8時には更新していますので今回の記事が参考になったという方はまた、是非ご覧になってください。