吃音の人に向いてる仕事は?
吃音を持っている学生にとって、就活の時期が近付くととても気になることだと思います。
私もそうでしたが、自分が選んだ仕事は吃音が影響しないか?
面接で吃音がでたらかなり不利にならないか?
様々なことが気になりました。
それらの、仕事選びのポイントや知っておいて欲しい就活のポイントをご紹介します。
目次
吃音の人に向いてる仕事は?
吃音の人に向いている仕事は、SEやプログラマー、研究職など人と対面で話す機会が少ない仕事が考えられます。
特にやりたい仕事がない人は、人と対面で話す機会の少ない仕事を選ぶと吃音がハンデになり辛く、仕事上のストレスも少なくて済むでしょう。
中でも、これからの時代はアプリを作れるプログラマーや動画編集ができるIT人材などは、需要が大きくなり稼げる分野とも言われています。
たくさん時間がある学生のうちに勉強を始めても良いでしょう。
しかし、やりたい仕事がある人は、例えそれが人と話す機会の多い仕事でも、あきらめる必要はありません。
私の経験から言えば、吃音だからと言ってできない仕事はないです。
実際に私は、吃音ですが営業をやっています。
telアポや、飛び込み営業もして、バリバリお客さんの前で喋る仕事です。
確かに吃音で、人より努力が必要なる場面もありますが、約300人の会社で1番の成績を残すこともできています。
ですから、本当にやりたい仕事がある人はやりたい仕事を目指してください。
自分の工夫や努力次第で、吃音は十分カバーできます。
では、自分がやりたい仕事に就くためにはどのようなことが重要か?
就活のポイントを説明します。
面接で吃音の人はどう振る舞うべき?
面接で吃音の人はどう振る舞うべきか?
恐らく、吃音の人はこれが特に気になるのではないでしょうか?
僕の考えとしては、聞かれてもいないのに吃音の事をカミングアウトする必要は必ずしもないと思っています。
吃音の人であれば聞いてすぐに理解できると思いますが、吃音でない人からしたらすぐに貴方の置かれた状況を理解することは難しいでしょう。
口下手やあがり症と、わかりやすい言葉で伝えると良い
僕は、その代わりに口下手だったり、あがり症だということを伝えます。
ほとんどの人が少なからず、あがり症な一面や自分の考えていることを上手く説明できなかった経験があるでしょう。
吃音というよりも、面接官にとって理解しやすいと思いますし、必要以上にマイナスのイメージを持たれることもないです。
そして予め伝えておくことにより、面接の中で吃音でつっかえて言葉が一瞬出なかったりしても、必要以上に焦ることはありません。
面接官も、この人は緊張しているんだなというくらいにしか思いません。
ですから、口下手やあがり症と、わかりやすい言葉で伝えると良いのです。
明るく伝えましょう
面接全体を通して、明るく前向きに話すことは持ちろんですが、特に先ほどの口下手やあがり症を伝えるときは明るく伝えましょう。
自分の弱点を話すのに、明るくなんて無理だ。そう思う方もいるかもしれませんが、聞く立場になって考えてみてください。
下も向きながら暗い感じで、「私は、口下手であがり症です」そんな風に自己表現している人と一緒に働きたいでしょうか?
職場が暗くなりそうで嫌ですよね?
特に新卒の採用において面接官が見るのは貴方の将来性や、一緒に働きたいかどうかです。
ですから、弱点すらも明るく話すことでこの人が職場にいたら雰囲気が明るくなりそうだなと思わせた方が、有利です。
弱点を補うためにどのような努力をしているかを語る
とはいえ、明るく話すという精神論だけでは納得できない人もいるでしょう。
面接官にも直感を重要視する人もいれば、もっとロジカルに考える人もいますのでもう一つポイントをご紹介します。
自分が口下手であったり、あがり症であるという弱点を補うためにどのような努力をしているかを語るです。
これは、自己解決能力をアピールすることに繋がります。
いざ仕事を始めると、様々な課題や乗り越えなくてはいけない壁が出てくるでしょう。
もちろん、どうしても1人で乗り越えられないような周りの先輩や会社も手の差し伸べてくれます。
しかし、頻回に発生する小さな課題や障壁を乗り越えるのに毎回手を貸せるほど暇な職場はありません。
ですから、ある程度の問題は自分で乗り越えられる人に会社は将来性を感じて、この人を採用したいと考えます。
貴方が吃音で、上手く話すことができないことがあったり、人前でとても緊張してしまう弱点を抱えていたとしても大した問題ではないです。
弱点をしっかり自覚して前向きに改善したり、補うための努力をしていることを伝えることでむしろ、プラスの評価に結び付けることもできます。
時間があるなら障害者手帳取得を目指そう
ここまでの就活のポイントを読んでも、まだ不安で仕方がない人は障害者手帳取得を目指すことも選択肢の一つです。
障害者と認定されたら就活で不利にならないかと、思う方もいるかもしれませんが貴方は障害者枠の採用というものをご存知でしょうか?
日本の法律では、障害者の雇用を促進するために会社の規模に応じて一定の割合の障害者を雇用すると国から補助金や税金の減額といったメリットを受けることができます。
そして、吃音でも障害者手帳を取得でできるケースがあるのです。
取得方法は改めて、別の記事でご紹介しますが最初に病院の診察を受けてから取得までに1年ほどかかってしまいます。
ですから就活を始めるまでに時間がある場合か、今後の為に持っておきたいという方にオススメの方法であって、今すぐ内定が欲しいという方向けの方法ではありませんのでご理解ください。
中には、日常生活はそれなりに過ごせているのに、障害者枠で採用をしてもらうなんてずるい様で気が引けると考えている人もいるかもしれません。
しかし、障害者の採用が進まず紹介会社にお金を払ってまで採用している会社も多くあります。
採用するだけでお金が貰えたり、税金というコストを削減できる人材を会社が欲しがらないわけがありません。
確かに障害の種類によっては、職場をバリアフリーにしたり受入にコストがかかってしまうため採用が難しい場合もあります。
ですが、貴方の吃音はどうでしょう?
受け入れる職場が何か新しいコストをかける必要がありそうでしょうか?
もしかしたら、受け入れる部署によっては吃音があっても、他の社員と比べてもほとんどハンデを感じずに働ける仕事があるかもしれません。
採用する会社側にも大きなメリットがありますので、後ろめたい気持ちなど感じずに堂々と障害者手帳を取得して障害者枠で採用してもらえば良いのです。
障害者手帳の取得を目指す方は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
吃音の人に向いている仕事は、対面での会話が少ない仕事を選んだ方がストレスをあまり感じずに仕事ができたり、必要以上に努力が必要になることはないでしょう。
しかし、吃音を理由にやりたい仕事をあきらめる必要はありません。貴方の努力次第で、吃音はいくらでもカバーできるからです。
面接においては、吃音を隠す必要も絶対にカミングアウトしなくてはいけないということはありません。
吃音から生じる自分の弱点を明るく伝えつつも、自分がどのようにして弱点を克服したり補う努力をしているのかを合わせて伝えることが重要です。
そして時間的な余裕がある人は、障害者手帳の取得を目指すのも1つの選択肢としてあります。
企業にとっては、採用するだけで補助金が減税のメリットを受けられる障害者は貴重な人材です。
もしも、障害者手帳が取得できれば貴方がずっと弱点やコンプレックスに感じていた吃音が就活における武器に変わります。
採用する会社にとって、どのような人材が欲しいかを理解することで貴方の吃音は弱点では無くなるどころか、時として武器にもなるのです。
ビジネススキルや吃音に関する情報は、最低1回朝8時には更新していますので今回の記事が参考になったという方はまた、是非ご覧になってください。