今回は、私が影響を受けたビジネス書の一つ、ナポレオン・ヒルの思考は現実化するをご紹介します。
この本は、全世界で累計1億部以上売れている名作です。
目標の実現や成功のためのヒントが、たくさん記されていますので皆さんに是非ご紹介したいと思います。
目次
あらすじ
まず、この本は実際にナポレオン・ヒルという人物が成功者たちにインタビューを行った実話が基になっています。
きっかけは当時の成功者の一人である、鉄鋼王と呼ばれたアンドリュー・カーネギーが成功哲学を後世に残すために、大富豪たちの調査をナポレオン・ヒルに依頼したことがきっかけでした。
なんと、取材の対象は500名以上。
アンドリュー・カーネギーのお墨付きの成功者達ですので、質も高いことが裏付けされています。
そして、取材の期間は20年以上。
それだけ多くの対象者を、20年以上と長期にわたって取材していますので、本書にまとめられた成功哲学はかなり信頼できるものといえるのではないでしょうか?
現に、ナポレオン・ヒル本人も莫大な富を築くこととなりまして、本人自ら取材した成功哲学の確かさを証明しています。
思考は現実化するを読んで得た学び
本書の素晴らしさを、あらすじとともに紹介させて頂きました。
ここからは、思考を現実化するを読んで得た学びについてご紹介します。
明確な目標を持ち代償を払う事
多くの自己啓発本で、今でも語られていることですが、成功するためには明確な目標を持ち代償を払う事が重要です。
曖昧な目標は、自分を奮い立たせるエネルギーに乏しく、挫折や甘えの為になってしまい困難を乗り越える原動力になり難いでしょう。
ですから、なるべく目標を明確にして、目標達成のために自分がどのような代償を払えるか事前に覚悟を決めることが重要となります。
その代償は、時間であったり、お金であったり、実に様々な物が代償にない売るでしょう。
しかし、成功者は何かしらの代償を払ったからこそ成功を手にしていることが、本書には記されています。
10回以上挑戦し続ける人が天才である
本の中では、あきらめずに挑戦し続けることの重要性を10回以上挑戦し続ける人が天才であるという表現で語られています。
度々、エジソンの例が紹介されていますが、彼も大きな発明の為に何度も失敗を繰り返しました。
しかし、あきらめることなく挑戦し続けたからこそ世の中を大きく変える発明に成功するのです。
エジソンの例のように、何か大きな成功を手にするためには、失敗を繰り返しても決してあきらめずに挑戦し続けることが重要であることが、本書では語られています。
励まし合える仲間を作る
挑戦し続けるモチベーションの下支えにもなる、励まし合える仲間を作ることをナポレオン・ヒルはマスターマインドを作るという表現で語っています。
マスターマインドの条件も、本の中でいくつか挙げられていました。
このマスターマインドを作ることで、お互いに刺激し合う相乗効果を生み出すことで1+1=2以上の成果を生み出すことすらできるというのが本書の主張です。
問題は細分化して対処する
もちろん、この本では精神論だけではなく、具体的な成功する秘訣も語られています。
その中でも、皆さんの仕事に最も直結しそうな点は、問題は細分化して対処するということです。
皆さんは、トラブルや問題が起きたときに、問題があまりに大きく思えてしまいフリーズして思考が停止するような経験をしたことがありませんでしょうか?
そのように大きな問題に直面して何から手をつけて良いかわからない時は、なるべく問題を細分化して考えてみてください。
例えば、貴方が何か商品やサービスを売っているが思うように利益があがっていないします。
利益を上げるためには、売り上げを伸ばすか、コストを見直して支出を減らすアプローチができるでしょう。
更に、利益があがらない原因が、そもそもの売り上げか少ないことだとしたら、なぜ売り上げが少ないかを考えます。
単価が安いか、成約数が少ないか、だいたいはこのどちらが要因と考えられるでしょう。
では、成約数が少ないとしたら、そもそも見込み客が少ないのか、見込み客を成約に結び付けられずに取りこぼしているのかを検証します。
見込み客が少ないのであれば、広告やPRの手法を変えて客を集めるのか、そもそも需要が無いのであれば撤退して別のビジネスを考える判断ができるでしょう。
見込み客を取りこぼしているのであれば、セールス手法の改善や、お試し期間などを設けて初回購入のハードルを下げるなど、具体的な改善策を練ることができます。
このように、問題を掘り下げて細分化することで、具体的な改善策を見出すことができるのです。
決断を早める
先ほどの、問題を細分化すると少々相反するようにも感じられてしまうかもしれませんが、決断を早めることの重要性についても語られています。
実は本書が出来るきっかけとなった、カーネギーがナポレオン・ヒルにした取材の依頼もナポレオン・ヒルが1分以上悩んでいたら、他の人に頼む予定だったそうです。
もし、彼が即決することが出来なかったら、誰か他の人がチャンスを手にしていたかもしれません。
冷静に問題を細分化して対処することも重要ですが、チャンスだと思ったらすぐに飛びつく素早い決断力も必要なのです。
年々、世の中の変化のスピードは早くなっていますので、ナポレオン・ヒルがこの本を書いた当時よりも現代は、より判断力が重要になっていることでしょう。
お金を貯めて安心感を得る
本書で語られていた中で、忘れてはならないのがお金を貯めて安心感を得ることです。
人間にとって満ち足りてないことは、背水の陣や、ハングリー精神ということがあるように時として何か行動を起こすときの原動力となります。
しかし、精神的に追い込まれている状態では、冷静な判断が出来ずにチャンスが逃したり間違った選択をしてしまうことがあるでしょう。
ですから、収入を増やすか支出を減らすことで、お金を貯めて安心感を得ることが重要となります。
また、投資や資産運用を活用すればお金がお金を生み出しますので、資産を持っている人ほど、お金を増やしやすいことも事実です。
なるべく早い段階で資産を築いておくことが出来れば、のちの人生が楽になることもこの本が教えてくれた学びの一つでした。
まとめ
ナポレオン・ヒルの思考は現実化するは、莫大の数のサンプルと時間から得た成功哲学の塊のような本です。
内容は、時代が変わっても風化しない、人間の思考やビジネスの原理原則のようなものとなっています。
一度読むだけでも、十分有益な本です。
ですが、本の最後にまとめや、ワークがついていてそれらをじっくり行うことで更に学びを深めることが出来るようになっています。
出来れば、手元に置いておきたい一冊です。
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本書はかなり分厚い本となっていますので、読書があまり得意でない方には漫画版をオススメします。
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是非、手に取って読んでみて頂きたいと思います。