貴方は初対面の人と、ストレスなく話すことができますか?
吃音でなくとも、初対面の人が苦手という方は少なくないと思います。
それが吃音の人でしたら、吃音の症状が出て相手に不信感を与えてしまったらどうしようと考えて、更に強いストレスを感じる方が多いのではないでしょうか?
今回は、吃音でも吃音でない人でも使える営業職の私が培った、初対面の人とストレスなく話す方法を紹介します。
会話の主導権を握る
1つ目の方法は、会話の主導権を握ることです。
主導権を握るというと、少し難しく考えてしまう方もいるかと思いますが特別高いトーク力や特殊なスキルを求めることではありません。
まずはシンプルに、先に声を発して会話を進める立場になりましょう。
初対面の人と話すときのストレスの1つとして、難しい質問や返し辛い話題が来たらどうしようという漠然とした不安があります。
特に吃音の人は、言葉が出ずに不自然な間が生じたり、返事を返す際に詰まったり不自然な喋り方をして、相手の会話のリズムを崩してしまったら申し訳ないと他の人以上に気に病むことが多いでしょう。
ですから、いっそのこと自らが会話をコントロールする立場に回ってしまうのです。
コントロールする側に立てば、自分のリズムで会話ができるため吃音が出る恐怖も和らぎますし、発音しにくいことがあれば言い換えながら会話をすることが出来ます。
そのようにして、会話をコントロールすることは、吃音者が抱える不安をコントロールしながらトークを進めることに繋がるのです。
質問主体で相手に喋ってもらう
会話の主導権が握れたらもう一つ意識して欲しいのが、質問主体で相手に喋ってもらうよう心がけることです。
初対面の人とのコミュニケーションが苦手な人の中には、自分が口下手だと苦手意識を持っている人も多くいます。
それなら、敢えて自分がたくさん喋る必要はありません。
自分からの発言は質問を主体にして組み立てて、相手に喋ってもらう様に心がけるのです。
質問だけなら一言二言だけで済みますので、吃音の症状が出るリスクも低く安心することが出来るでしょう。
また、相手が話し好きな人であれば、質問すらあまりしなくでも相手の話した内容に相槌やリアクションをしっかり返しているだけで、自らどんどん話してくれることもあります。
更に、相手はたくさん自分の話を聞いてくれた貴方に対して悪い印象を持つことはあまりないでしょう。
特に営業の仕事のような場面では、相手にたくさん話してもらってニーズや相手が感じている課題や問題をたくさんアウトプットしてもらうことで、より相手が食いつくような提案がしやすくなります。
ですから、吃音の人だけに限ったことではありませんが、質問をたくさんして相手に喋って貰うことがとても重要です。
バカなキャラになる
最後は、少々精神論になりますが、バカなキャラになる気持ちで思いきってコミュニケーションをとることをオススメします。
どうしてもちょっと賢い人は、相手の反応が気になってしまいがちです。
そうなると特に吃音の人は、会話の途中で症状が出ることを恐れて、人とのコミュニケーションがストレスに感じたり、会話が出来たとしても不安定な精神状況が影響して、いつもよりひどい吃音の症状が出ることがあります。
ですから、良い意味でバカになって、相手の反応は気にしないように自分の気持ちをコントロールすることがオススメです。
自分の気持ちを上手にコントロールすることが出来れば、精神的な緊張からも解放されて喋りやすいモチベーションを作ることができます。
まとめ
会話の主導権を握る、質問主体で相手に喋って貰うこと、バカなキャラになる気持ちで相手にどう思われても気にしないようにメンタルをコントロールすることで、私は初対面の人とストレスなくコミュニケーションを取っています。
重度の吃音の人はこれだけでは足りないかもしれませんが、私の様に比較的軽度な吃音であれば、この3つのポイントを意識するだけできっと、初対面の人とのコミュニケーションが楽になるでしょう。
また、吃音に限らず、人見知りが強く初対面の人と会うのが苦手な方にも使える方法だと考えていますので、是非お試し頂けたらと思います。